2st stage〔家づくりとお金〕

家を建てるには、莫大なお金が必要。
そのため、きちんとした資金計画を立て、ローン等の知識を身に付ける ことが大切です。
マイホーム建築後の生活を楽しむためにも、現実的な返済プランを考えましょう!

  • 自分はいくらの家が建てられるのか?
  • 上手に住宅ローンを利用しよう
  • 家づくりにかかる総費用とは?

自分にはいくらの家が建てられるのか?

ここで求めた金額があなたの家づくりの予算。これを基に資金計画を立てていきます。

■年間返済額を求める
年間に返済できる金額を求める計算方法はAとBの2種類があります。
ふたつのうち低い方があなたの年間返済額!

表1 表2
元利均等返済・元金均等返済とは?

上手に住宅ローンを利用しよう

住宅ローンを借りるうえで、もっとも重要なポイントは金利とその種類。住宅ローンの 支払いは長期に渡るため、金利が1%違うだけで総支払い額に大きく影響してくるのです。

公的ローン
「財形住宅融資」
雇用・能力開発機構による、財形貯蓄が可能なサラリーマン(勤労者)が利用できる公的融資。財形貯蓄には、一般財形貯蓄、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄の3タイプがあるが、いずれかを1年以上継続して貯蓄し、その残高が50万円以上ある人に対して融資される。
フラット35
住宅金融支援機構と民間金融機関との提携による新しい形態の民間ローン。
〔民間住宅ローン〕
銀行系
都市銀行や地方銀行が扱っている住宅ローン。金利等の融資条件も比較的似ている。外資系や地方銀行などでは、通常の住宅ローンの他、顧客のニーズに合った商品を展開しているところも多い。
信用金庫・ 信用組合系
出資を通じて会員になることで住宅ローンの利用が可能。全国の信用金庫の元締めである信金中央金庫の商品を扱うところもある。信用組合は地域だけではなく職域や業種ごとに展開。一般の人も出資組合員になることで住宅ローンの利用が可能。
農協系
JAバンクの住宅ローンで、「長期固定金利型住宅ローン・JAあんしん計画」や頭金不足に対応する商品などがある。農協組合員以外の人が利用するには一定の手続きが必要となる。
ノンバンク系
「フラット35」が主体の金融機関が多いが、プロパーローンを用意しているところもある。インターネットを通じて申し込みから審査・契約等まで行えるなど利便性の高い金融機関もある。

家づくりにかかる総費用とは?

建築費用以外にもかかる様々な費用
家づくりには、建築費そのもの以外にも様々な費用がかかります。前ページの「お金の流れ」を見ればよくわかりますが、地鎮祭や上棟式等の神前行事から、ローン契約や登記といった事務的費用まで、結構多額の出費。現場挨拶に訪れる際の手みやげなども、1回にかかる金額は少ないですが、積み重なると何万円という単位になり、あなどれません。一般に、建築費以外にかかる諸費用は約700万と言われており、自己資金をすべて建築費に当ててしまうと後で痛い目を見ることも…。

●細かいところでいろいろかかる
地盤調査費用…約5万  住宅性能評価料…約10万  地鎮祭…5万  現場あいさつの茶菓子…3万 など